良い病院・クリニック選びの完全マニュアル!

初めに

医療は、サービス業です。現在では、大学病院や地域の核となる拠点大病院でも美容外科を標榜し開設している時代となりました。まさしく医療がサービス業として様々なニーズに答えようとしている証でもあります。しかし、普通のサービス業と違う点があります。それは、患者様の大切な生命や健康を左右するからです。大きく医療は、通常認められる病気と、病気とは、認められない病気や治療があります。前者の認められる物は、保険診療で扱われます。また後者のような物は、自費診療、自由診療となります。簡単に言えば国に認められた病気でないので公的なお金は、使えないので自分で出すという事です。こうしたものにGIDのホルモン療法や美容があります。美容の中身も、その種類により現在は、美容外科や美容皮膚科、美容内科と多岐に渡るニーズが存在し、細分化されてきております。この点、自費で高いお金を払うだけに満足の出来る間違いの無い病院・クリニックを選択する事が重要となります。

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病院に行く前のポイント

1.誇大広告宣伝と診療科目

良く誇大な広告や必要以外に強調している意味の無い言葉や文句にだまされるというケースを耳にします。例えば良くあるパターンでは、『症例5万件以上の豊富な手術経験…。』などですね。どういうカウントをしているのかは判りませんが、単純に1日3件の小手術を行ったとして…1年365日フルに休まず手術を毎日行っても年間1095件の手術症例数です(現実的には、不可能ですが)。これを10年行っても1万950症例です。5万件を越す為には、50年掛かります。…誰が考えても大嘘です。…冷静に考えると簡単に判る事ですが、イメージが先行する宣伝広告などでは、意外と気が付かずにだまされてしまいます。また良く耳にするところで『当院は、医師会に入会しているので安心だ…。』と宣伝をされているのをたまに見受けますが、現在は、昔と違い、多くの新規開業される先生が、医師会に入会されない傾向にあります。多くは、多額な入会金に見合った医師会に入会するメリットが少ないためと考えておられているように聞き及びます。…特に試験も何も無く多額な入会金を支払えば誰でも入れる医師会員を安心の材料に挙げたりするのは、おかしな話です。一般に保険診療を行わない自由診療の美容外科を中心とした形成外科などは、医師会にはいっておりませんが、多くの医療事故を見ていますと、以前までは、殆どの日本全国の医療機関が医師会に入っておりました。特に病院の規模が大きくなると入会していない医療機関を探す方が難しい状況でした。医療事故の比で見た時、医師会の入会が安心の指標となる事に当たらない事は、歴然だと思います。あくまで医師会は、性格上、地域に根ざした開業医師を中心とした親睦団体の意味合いが強い気が致します。互いに障害学習などを行い、学会や最先医療から遠のいた開業医の先生方のレベル向上を行い、地域医療の基盤作りに貢献している団体です。当然、政治的な圧力団体としても以前は、強い力を持っておりましたが、昨今は、入会する先生が激減しているのが実情です。…また特定の大学病院等のアルバイト先とされる病院は・クリニックは、注意をすると良いでしょう。研修医を当直医として夜間の急救外来を行っている中小の病院がありますが、きちんとしたフォロー体制の無い病院も多々、見受けられますので、良く情報を集めて選別し受診する事をお勧めします。…また美容外科などの自由診療の世界でも形成外科医なのに皮膚科を標榜し保険診療を行ったり、形成外科医が存在しないのに美容外科を掲げたり、こうした点も選択する上で重要なポイントとなります。現状では、自分の専門以外の診療科を掲げる事は、特別な麻酔科などの(標榜許可必要)、一部の特殊な診療科を除くと違法では、ありません。…それだけに患者様自身で見極める事が必要になります。…最近では、大学病院や、それぞれの地域で核となる大病院でも自由診療の美容外科が存在する時代となりました。これが技術的に高度なものを提供できるかどうかは、それぞれの病院による特色となりますので良い悪いは、一概には述べられませんが、同じ院内で突発的事態になっても、フォローが出来る内科医や、急救救命医や麻酔科医が存在している病院・クリニックを選択する事は、より安心と言えるでしょう。…また、常勤医師が院長1名なのに…アルバイトの先生が単一の専門医なのに診療科目が“形成外科、美容外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科”など多数ある病院・クリニックは、要注意です。きちんと産婦人科の医師や泌尿器の医師、皮膚科の医師がいるかを問い合わせした方が良いでしょう。

2.料金表示と明朗会計

同種の医療技術で法外な高額の医療費を提示していたり、宣伝もイメージに偏りすぎる傾向の病院・クリニックは、注意をする事が必要です。また初めの電話のお問い合わせから、一貫として明朗な料金の提示が質問に対して無い病院・クリニックは、要注意です。…尚、初めに聞かされた金額より高い金額を請求されるなど、納得がいかない場合は、性急に決めず仕切りなおして良く考えてから決めると良いでしょう。

3.担当医、及び専門性

良く耳にするところで説明をした医師と施術にあたる医師が違うだとか…大学からのアルバイトやパートの医師がその都度、手術・施術するなど一貫性の無い病院・クリニックは、注意をしたほうが良いでしょう。場合によって、こうした診療機関は、保険診療機関でなく美容外科などの自由診療機関として落とし穴の広告をするものもあります…『高度な大学病院云々…連携…。』。また私立医大の教授が(国公立大学の教授や職員は、公務員に当たる為、こうした真似は、出来ません)ポケットマネーを稼ぐ為に、美容外科を立ち上げて医局員にやらせ独立させるなど言語道断のクリニックもありますので注意が必要です。また現在は、大手の美容外科を中心に麻酔事故や全身管理を行う為、麻酔科医を外部から手術の際に招聘するとか、麻酔科医を常勤で置かれているクリニックが増えております。美容外科、形成外科につきものなのが麻酔事故やショックなど様々な医療事故です。一般に経験が無く、全身管理を行えない形成外科出身の医師が、自ら全身麻酔を担当し、同時に手術を行う。こうした病院・クリニックは、避けた方が得策でしょう。また美容外科を選ぶ時にしっかりとした形成外科の専門医を常勤医を担当医として置いていない病院・クリニックも要注意です。

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病院に行った後からのポイント

1.インフォームド・コンセントと横柄な医師・スタッフ

良く患者様に怒鳴る医師、カンシャクやヒステリックな態度をして…いかにも“診てあげているんだ。”…というような態度を取る医師がいる事を耳にします。こうした医師のいる病院・クリニックは、他に替えた方が得策です。如何に良い事をうたっていても…それは、インフォームド・コンセントがなっていない、行われていないも同然と考えて良いと思います。しっかりと患者様が納得されるまで医療情報を提供し、選択肢を患者様が納得された上でチョイスするのがインフォームド・コンセントです。…また、同じように患者様に対して横柄な看護師や受付などスタッフがいるような病院・クリニックも避けた方が良いでしょう。 

2.GIDのホルモン療法や、その他の自費の診療

従来、ホルモン療法は、補充療法が主体でした。昨今は、GIDのホルモン療法が特に美容外科を中心に患者様に求められるままに行われている実態があります。同一の量を単に期間で注射・内服を行うだけでは、大変危険であり副作用を取り易くくなります。個人個人の所要量、投薬期間を医学的に導き出し副作用のリスクを軽減しながらホルモン療法を行い、患者様にしっかりした治療計画を提案できる病院・クリニックを選択されると良いでしょう。また内科的なしっかりとしたフォロー体制を持つ病院・クリニックを選ぶと良いと考えます。

3.ニーズに見合った選択肢の提供

医療圏という言葉がございます。一次医療、二次医療、三次医療…医療は、病院の規模、スタッフの数や置いてある様々な医療機器によって大きく分類されております。一般に三次医療とされる大学病院は、高度先進医療をったり難病の治療を行うものとお考え下さい。現在では、大学より更に再分化され高度の専門分野の治療を行う、専門病院が主流になっております。これが国立循環器病院であったり、国立がんセンターやその前身であった(財)癌研究会付属病院であったりします。また、各地域の県立がんセンター、小児センターなどがあります。こうした専門の病院に何でもないカゼの患者様が来院し受診する為(日本人の大病院指向)、外来の混雑が慢性的になり、良く批判される大学病院などの3分診療が存在してしまいます。適切な…掛かり付け医・ホームドクターが存在すると必要に応じて一・二次病院で入院検査や三次病院への紹介入院などがスムーズに行えます。こうした連携や機能を十分に活用してくれて必要な時に正しい医療情報を提供し、かつ選択肢を提示してくれる病院・クリニックを念頭に選択されると良いでしょう。  

最後に

良い病院・クリニックとは、何か?…そんなに難しい問題ではありません。個々の患者様自身の為に最良と思われる治療やアドバイス、時には、紹介状を書いてくれたり、親身に考えてくれる医療機関を思い描けば良いのでは、無いでしょうか?…医師も医療スタッフも人間です。患者様と医療関係者という立場の違いよりも、同じ人間として信頼関係を築ける事が重要だと考えます。…最近、当院では開業医の子弟や勤務医の子弟の優秀な医師を中心に常勤医に採用しております。…人によっては、二代目、三代目のボンボン・お嬢ちゃんと言われる口さがない方も居られますが、大学病院・国公立病院・公的な専門病院・一般大病院で多くの医師を見てまいりましたが…親が医者である事で…医療の厳しさやあるべき姿を心得た優秀なだけでなく、心ある医師を大勢見てまいりました。逆に大した心に期すことも無く、たまたま学業成績が良いから、一番高い偏差値の学部だから…親も高校の進路指導の先生も勧めるので…また医者になれば高額所得を得られるだろう…などの理由で一般の医業を家業としていない方が医者になり様々な、人を人として見ない様な態度で、信じられない医療事故を起こす医師の事件を見て来ますと優秀でかつ医業を真摯に知る医師の子弟を採用するメリットは、非常に大きい事に気が付きました。用は、一般人の子弟であれ、医師の子弟であれ…その方の心根一つと存じます。最悪なのは…子供がさして、優秀でもないのに一般家庭の親が勘違いし、無理に無理を重ねて息子や娘を、借金をしてまで、私立医大に入れて卒業させ、コンプレックスの塊のような医師を生む事です。こうした医師は、妙に大学病院にこだわったり、肩書きにこだわったり、無意味な差別を行ったりします。またこうした心理的背景が患者様に悪い影響を及ぼす要因になったりするようです。…シンプル イズ ベスト という言葉がございます。考えると良い医療とは、難しい事では、無い気がします。医は、仁術とも申します。負担の少ない険診療でなく、10割負担の自費診療、自由診療であればこそ、より一層の負担に見合う結果は、勿論ですがサービスが求められるものと感じてなりません。上記のポイントを参考に患者様、御自身に合う、相性の良い病院・クリニックや、良い掛かり付け医、ホームドクターに巡り合える事が出来れば幸いに思います。

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